東南アジアで中国留学ブーム! [記事から読む-“これからの中国経済”]

・東南アジアで中国留学ブーム - 「安い」「就職有利」「中国語」が理由―レコードチャイナ(2011年7月6日

“2011年7月4日、従来は欧米志向が強かった東南アジアの学生の間で、留学先に中国を選ぶケースが増えてきていることがわかった”と、人民日報が伝えた。

中国留学 東南アジア.jpg
中国の東南アジア留学生

東南アジアは欧米の教育界にとっても魅力的な市場。毎年、多くの教育機関が学生を募集しに当地を訪れるが、近年ではその中に中国の姿も見られるようになった。
 
中国教育部の09年の統計によると、中国の大学では同年、アジアからの留学生16万人が在籍。 国籍別上位10位の中に東南アジアからは3カ国。 ベトナム(3位)、タイ(4位)、インドネシア(8位)だっ たほか、中国系住民が多く、言葉の壁が比較的低いシンガポールからの留学生も急増している。

先日、タイのアサンプション大学(ABAC)で中国湖北省が留学フェアを催した。 午前中だけで20人が武漢大学へ入学申し込みをするほどの盛況だったという。

中国留学が人気の理由は、以下の5つが考えられる。

1)学費が安いこと。湖北省のケースで言えば、理工、経営、経済系の学部で年間2万元(約25万円)、医学部で年間2万9000~3万3000元(約36万~41万円)。これはタイの大学とさほど変わらない水準だ。

2)中国が国際社会での影響力を増す中で、中国語の重要性が増していること。なお、中国語は世界一の話者数を持つ言語だ。

3)就職に有利なこと。武漢大学の責任者によると、同校に留学するタイ人留学生は卒業までにほとんどが希望の職を見つけているという。母国に進出している中国系企業、貿易企業、中国語教師へのニーズが高いようだ。

4)総合的な国力が高く成長著しい中国の勢いを肌で感じられる。

5)経済・貿易方面での往来が活発化しているため、ビジネスチャンスが多い。

もっとも、経済力のある家庭の子女は、やはり欧米へ留学していくという。世界共通言語の英語に中国語はかなわないし、カリキュラムの面でも優れているからだ。 上海の華東師範大学国際文化交流学院の羅剣(ルオ・ジェン)氏は、「今後は留学生たちのニーズに沿ったカリキュラムの開発が重要」と語っている。

http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=52567&type=1&p=2&s=no#t
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お節介じいさん

中国では第三世界(アフリカ諸国)からの留学生は多いと聞いていたが、東南アジアからの学生も増えているとは知らなかった。現在、アジア系留学生で断トツに多いのが韓国人で、その次に日本人が続くようである。
私はかつての台湾留学組だが、当時日本人の中国留学は非常に難しく、政治家や大学教授など、お偉いさんの紹介状がなければダメだった。私は元々北京留学希望だったが、コネがなかったため、泣く泣く台湾留学を決めた。当時、台湾では留学生の数がまだ少なくて、我が校では、タイ人・フィリピン人・インドネシア人など、数えるほどしかいなかった。現在は台湾でも、東南アジアからの留学生が多いと聞いている。大陸・台湾に関わらず、中国人が世界から注目されるようになると、世界各国から中国に留学生が集まるようである。これはひと昔前は考えられなかったことだ。
by お節介じいさん (2011-09-26 08:00) 

watashin

去年、上海のフダン、同済大学に行きましたが、日本や、韓国の大学に比べて世界の学生が留学している姿を見て驚いたのと同時に、時代の流れは、はっきりと中国に動きつつあるのを実感しました。世界の人材と人脈を結ぶ上でも、多くの若者たちが、中国に留学することを願うばかりです。
by watashin (2011-09-26 10:53) 

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